拝啓 立春の候、ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
先般、中央住宅から当該鰭ヶ崎死人坂を御社に転売されたと連絡がありました。また当会●●氏と井奥社長が会った際、住宅建設を計画するとのお話しでした。
鰭ヶ崎死人坂周辺は歴史のある大変すばらしい地域です。近隣の東福寺は弘法大師が開山したとされる1000年以上の歴史を持つ寺です。御社が購入された土地の周辺には何カ所も湧水があり、東葛の湧水の本にも紹介されています。また、土地の南側の道路はかつて仏様を墓地まで担ぎ上げる道として使用され、急な斜面のため転んで仏様を落としてしまったことから地元では「死人坂(しびとざか)」と呼ばれています。まさに歴史と文化と伝統の地です。
この地域に住むものとして、価値ある環境を活かし、周辺と調和する住宅を建設して頂き、将来に続く環境を形成してほしいという思いは切実です。その思いが、平成16年12月の市議会での当会陳情の際、2000名以上の市民のご賛同をいただきました。
御社が新たに土地所有されたこの機会に、この地域の特徴と環境を活かす、住民と企業が協力して新しいタイプの地域調和型住宅を作りませんか。今まで、中央住宅とは話し合い解決を求めましたが、住民との衝突ばかり追求し、積み上げて事を進めることが苦手な感じが致しました。
まったく新しい試みですからマスコミで取り上げられ御社も注目を浴び、販売にも好影響が期待できます。また業界内での地位向上、物件の付加価値アップなどさまざまな波及効果も考えられます。
具体的には国立大学の建築学部、都市計画学部教授との協力、連携、日本建築家協会の委員クラスのアドバイザーの参加などを当方でセッティングすることも可能です。
まずは、住民との話し合いからスタートし、新しいビジネスモデルを構築しませんか。よろしくご検討のほどお願い申し上げます。 敬具
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